引っ越しは断捨離のチャンス
2019年02月05日
私の住み替えストーリー第7話
■引越しは断捨離のチャンス
ハピネススタイル 代表 中村多喜子
さて、実家も自宅マンションも売却が決まり、いよいよ新居への引越しです。5LDKの実家+3LDKの自宅マンションから、4LDKへの引越し。どう考えても荷物は入りません。ここは“断捨離”するしかありません。
私たち家族は、新居に持っていかない物を、燃えるゴミ・燃えないゴミ・粗大ごみ・リサイクル(売れる物)・人にあげるもの―と分けていき、使わない物はどんどん処分していきました。絶対使わないけど「いつか使うかも」と取っておいた子ども達の教科書や本、教材、数年着ていない服や靴、食器や家庭用品・電化製品等、気付けばいらないものばかり。断捨離するには最大のチャンスになりました。
一方、義父はというと、40年以上住んでいた家ですので私たち以上に荷物が多く、大切に保管していた物も老朽化が進み、使えないものばかりでした。
また足の悪い義父は、一人では片付けができませんでしたので、義父の知り合いがみんなボランティアで手伝ってくれました。軽トラックに不用品を乗せ、何度もゴミ焼却センターに捨てに行ってくれました。そしてソファーや家具、家電製品、食器などは、欲しい方にお譲りしました。
ただ、義父にはどうしても捨てられないものが沢山ありました。
義父は学者であり、第4次南極観測隊のメンバーでもあり、高専と大学で教鞭に立ってもいました。その研究・知識に必要だった貴重な本や資料が、本棚と物置に眠っていたのです。これだけは処分することはできませんでしたので、義父は南極観測隊事務局に相談し、一部を寄付することに。そして義父は、沢山の方のお力を借りて断捨離することができました。
一部は廃棄せず、お譲りしたり寄付したり、喜んでいただける方に届けることができました。ありがたいです。これも本当にご縁です。
私の住み替えストーリー第8話に続く